劇的な瞬間 感動したその刹那の景色

誰の人生にも、その誰かなりの“劇的な瞬間”というものがあります。

ある時には事柄を伴い、またある時には景色を伴い、そしてある時には音を伴う・・・

事柄に関しては大半が

“あの娘を見た瞬間”やら“あの娘に恋に落ちた瞬間”やら“あの娘の浮気を知った瞬間”やら“あの娘と別れの瞬間”やら・・・(全て同様にあの娘をあの彼に置き換えても可)

代り映えしないのでここでは置いといて、

感動したその刹那の景色について話してみたいと思います。

自分の中の“劇的な瞬間 感動したその刹那の景色”として特に心に焼きついている映像は2つ。

そしてその2つには共通点があります。

・・・ 

“貧乏ドライブ旅行”をしようと4人と2匹で行き先も決めず逃避行ぶって北に向かい、台風にぶち当たり・・・

翌日は台風一過の快晴。

鳥取砂丘にて肉のない焼きそばのみのBBQの後、全員が残金は数百円、

僕に至ってはポケットに数十円の小銭とタバコ0本故無用になったライターのみ。

帰りの事を考え、ぼんやりしていると“すどー”という声が・・・

振り向いた僕が見たのは

★ショッポライトを投げてよこしながら太陽の中から現れた雄太だった★

 

ある夏の暑い日、面接結果を待つ僕が気付いたのは止められている携帯!

大急ぎで電話BOXへ走り“お金貸して下さい”というお願い・・・

“すぐ行ってやるからちょっと待て”という言葉通り来てくれた事に感謝しながら

出迎えた僕が見たのは

おまえどうせ金ないからビールも呑めてないんやろ!という無言のメッセージと共に

“すどー”と言いながらラガービール500缶×6本ケースを両手に掲げ

★灼熱の太陽をバックにニヒルに笑う木村さんだった★

 ・・・

共通項は“太陽”

上記2つに関しては当時の色彩・匂い・温度・感謝の感情全てをいまだに鮮明に思い出せる。

太陽というやつはギラギラと燃えるほどに“感動した刹那の景色”をラミネートする効果があるのかもしれない・・・

なぜ僕はそんな太陽ではなく“月”に惹かれるのだろう。

月にまつわる思い出というものを明確に思い出せないにもかかわらずお店を立ち上げる時に月を屋号に入れたいと思った。

なぜだろう・・・それは・・・おそらく・・・

僕の誠実で謙虚な人柄からくるものではなかろうか?! そうに違いない!!

そんな謙虚な僕が詠んだ歌

●見上げれば靄にかかれる月明かり我と同じく満ち切れぬ月●

ん”~微妙。そして満月への道は遠く険しいぜぇ

という訳で当店の屋号は“クレイムーン”となり、ロゴはやはり三日月なのですね♪

「早く満月になりた~い」ってか

 

2012 1 26 19:29

須藤 利浩 

 

 

 

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