僕の記憶が確かならもう8年も前になるか
2004年11月22日。僕は特別な想いを持って働いていた。
BAR土偶に来て約4年。BARとしての“土偶”最後の夜…
前の店で“歩合制”という名の元に
「協力してあげるから大丈夫」という言葉を信じた結果、休みなく働いて得た給料は¥3,964だった…
途方に暮れていた僕を助けてくれたのが(有)松園のBAR土偶であり、それまでの我がの甘さを痛感させられ、伸びかけた鼻を折られ、バーテンダーとして成長させてもらったのも土偶だった。
何より一緒に働いていた木村さんの存在は大きかった。
自分という人間形成において多大な影響を受け、最も尊敬する人の1人となり、それは今でも変わらない。
(木村さんは自分と違い酒で失敗する事はなく、笑かすぐらい女にはモテますが)
「須藤はなんやかんや言いつつ結局何にも“自分に返せてない”やんけ」
と、当時オーナーに怒られた事があったが
この“自分に返す”という言葉は自分の人生の指針となり、今も僕の心の中に生きている。
木村さんの3店舗統括という昇格に伴い1人で店をまわす事になりそれなりに順調だったが
“道交法”の改正(酒気帯びの罰金が跳ね上がったヤツですね)により事態が一変する。
売上の低下に歯止めがかけれなくなったのだ!
自分なりに必死にやってはいたのだが、少し肌寒くなったある日、僕が告げられたのは“業態変換する”という言葉。
お世話になったオーナーに苦渋の選択をさせてしまった自分の能力の低さと不甲斐なさを情けなく思いつつ
その時、最初に僕が感じたのは精神的な疲労と重圧から解放されるという安心感だった。
そして、そんな自分に対する嫌悪感…
この時の強烈な自己嫌悪は後々まで引きずる事になる。
そんな訳で、それまでは“周年”という位置づけだった11月22日は
2004から自分にとって特別な日となった。
その後、系列店のBAR apeへと移り、辞めた後も色々な店で働いた。業種を変えた事もあったが
11月22日だけは“浸り酒”をしていた。
別にいつまでも引きずっている訳でもない。
過去は過去であり、どう思おうと変わることはないし、後悔に大事な意味はないし、自分の中ではもう消化はできている。
ただ特別であり、ただただ浸りたいので呑んでいた…
2012 11 22 僕はやはり呑んでいた。
近所のBAR “Rim Cafe Bar”の2周年だったのだ!!
今年最もお世話になった店の1つであり、マスターのPonちゃんは最もお世話になった内の1人だったので僕もなんだか嬉しい。
仕事前に顔をだし、景気づけの乾杯をしに行き
仕事後の6:00am前に改めて“おめでとう”を言いに行った!
3DAYSだったので3日間楽しい酒が呑めた♪
特別だった11月22日は、少しネガティブな想いをはらんでいた。
11月22日だけは2004で止まっていた気がする…
が!2012に動き出した僕の11月22日は色々な想いに“楽しさ”と心の底から“おめでとう”と思えるポジティブな想いが加わった!
こんなにご機嫌な事になろうとは!
本当にありがとう!そして頑張ろう。
来年もまた楽しい酒が呑めるように♪
最後に改めて
Ponちゃん Rim Cafe Bar 2周年おめでとうございます。
2012 11 25 21:04
須藤利浩