聖域~エリア31~

神聖で大事にしている場所。

というものは現実にも心の中にも誰しも持ってる筈べきもので・・・

“31”といって思い浮かぶ物?

Mr.タイガース??いやいや・・・

 

その日は早くもなく、遅くもなく、なんとも中途半端な時間に起きてしまった。

春の陽気のせいか、有意義に時間を使おうと、とにもかくにも家を出た。

現状でやるべき事は山ほどあるので、お店の近くまでは来たのだが“これをやる!”と決めていた訳でもないので何も思いつかない。

まだお昼と夕方の間・・・

とりあえず呑みながら考えようとバカな考えにたどり着き、友達の焼き鳥屋“鳥まる”へ行く。

ここは朝から呑んで食える優れもの鳥屋である!

来た時点でもう仕事になる訳がない・・・と解りつつビール片手にバカ話。

と、“江坂”に自転車で10分程度でいけるという事なので、行ってみようという話しになる。

実は知っていたのだ!江坂には“31アイスクリーム”があるということを!!

僕はこんな顔をしながらアイスクリームというものがめっちゃ好きだったりします。

暑いからとかではなく年から年中“ご機嫌♪♪”と言いつつ1人で、2人で、大勢で食してる訳で

31は自分の中では“サンジュウイチ”ではなく“サーティーワン”なのだ!!

 

少し迷いながらも江坂にたどり着く。

さぁ、すぐそこに華やかな、可愛らしい、パステルな色使いの“31”が。

よぉし!勝負だ!?

ん”・・・だめだ!あと数mが永遠だ。僕と“31”を結ぶ空間が歪む・・・

でも大丈夫!俺には秘策がある。そうお持ち帰りだ!“鳥まる”に差入れとして持っていけば嘘つきにはならないぜ。もうすぐだ・・・

 

サーティーワンハ カワイクテオイシイヨ ダイスキナコトイクト ゴキゲンダネ
ジブンヲ ダマスノハツカレルネ ゴキゲンテンナイデ タベタラ オイシイネ

 

・・・すっと目の前の靄が晴れる。

そうか!1人で行けない素敵な場所があってもいいじゃないか!!

次に行けるのはいつかは分からない。けど誤魔化さないからこそ、いつ行っても素敵な場所としてそこにあり、僕にとっての聖域となるのだ!

とりあえず納得の笑顔で顔を埋め、そして思う

“次に来た時は店内に入ろう!できれば2人で♪!”

笑顔は顔でおさまらずに溢れだした。

恥ずかしい!がまあいっか。こんな自業自得も悪かない。

“まわれ右”で歩き出す。

キラキラと光る僕にとっての聖域、エリア31を背にして・・・

 

2012 3 26 6:24

須藤 利浩

ライセンス

世の中曖昧・・・

人によってとり方が違うとか、ニュアンスの問題というのが多過ぎる!!

よく聞く話ですが「彼氏にするなら絶対優しい人」

これなどはまさに???だらけなのですが

絶対といってるにもかかわらず、“優しい”という表現が抽象的過ぎるのでよくわからなくなるのですね。

逞しい人・オモシロい人・楽しい人・冷たい人・可愛い人…

形容詞というものはどうしても曖昧になってしまいがちなので

これはもう“ライセンス制度”にすれば解りやすいのではなかろうか。

 

「彼氏にするなら、やさしさライセンスはせめて5は欲しいわ~」
「うそ!ないわ~、絶対8はいるって!!」
「8なんてなかなかおらんで!あんたそんなんばっかり言ってるから彼氏出来へんねん」

かなり解りやすくないですか?それとか

「私、冷たい人が好き!」
「えっ!嘘!どれぐらい?」
「ん~冷たさライセンス7ぐらいかな!」
「マジで!7って相当やで!あんたほんまドMやなぁ」

となると非常に解りよい。そうなると気になるあの娘の好みを友達に聞き易いばかりか、それに向けて明確に頑張れて、明確なアピールができますよね!

 

「なあなあ、俺じつは彩実ちゃん好きやねんけど、あの娘どんな奴がタイプなん?」
「彩実はな、優しさライセンス最低5はあって、面白ライセンスは3でいいけど、めっちゃMやから、強引引っ張りライセンスが8か、俺様ライセンスが8いんねん。」
「マジで、俺優しさライセンスは7やけど俺様ライセンスは3やで、8は無理やわ…」
「そうやな~あんた、意外といい奴ライセンス8やもんなぁ…」

で、頑張るか諦めるかは自分で決めると。

めっちゃ解りやすいですやん!

だいたい女の子は“女子力UP”とかいいますが、抽象的で解りにくく困った事はないですか?

ライセンス制度なら、やさしさライセンスは勿論の事

女らしさライセンス・おしとやかライセンス・よく気がつくライセンス・彼を立てれるライセンス・3歩後ろ歩くライセンス・可愛い我がままライセンス・おねだりライセンス 等々・・・

表女子力も裏女子力も明確に認識できるから、意識したライセンスをアップさせればいい訳ですし、裏に関しては公表しなきゃいい訳ですからね。

付き合った後も彼、彼女に言いやすいですよね

「お前最近、気がきくライセンス下がってるぞ!前は7やったのに今2やんけ!内緒事ライセンスばっかり上げやがって・・・でた!嘘泣きライセンスは8のままかよ」

みたいな。

これは分かりよい!早速ライセンス制度を始めましょう!!

 

ん?自分ですか?

自分は、“男義ライセンス”と“酔いどれ破滅へ猛ダッシュライセンス”両方10だぜぇ!!!!

 

2012 3 15 6:48

須藤 利浩

社会生活不適合者

日本語は表現が綺麗といいます。

所謂“わびさび”ですかね。

言葉の意味もしかりですが、“響き”が素敵な言葉というのもあります。

 

僕は“さすらい”という言葉の響きが好きです!響きなので当然理由はありません。ただただ響きが格好いいと思うのです。

そんな訳ですから“言葉の意味”は意味を持たないのですが一応調べてみたところ
「あてもなくさまよう事・流浪」とあり、流離(い)と書くそうです・・・・・・

・・・格好いいじゃないか!!

あてはなくていいんじゃないか?!さまよって行こうじゃないか!!あてもなく流れようぜ!!
流離ですよ!!!

 

いかんいかん、無意味にテンションを上げてしまったな…

ただ僕にとってはそういう言葉は意外と多く、皆さんにもいくつかあると思うのですがどうでしょうか?

 

後、“流離”に匹敵するご機嫌響き言葉といえば

“酔いどれ”

これに関しては調べるまでもないでしょうが“酔っ払い”の事を最も表した言葉ではなかろうか?ほのかに楽しそうなニュアンスを含んでるところなんかも秀逸ですね。

 

それでは僕の2大ご機嫌響き言葉と僕の現状を言葉にしてみましょう。

“さすらいの酔いどれバーテンダー”

おぉ!格好いいじゃな・・・い・・・か・・・ぁ・・・あ???

ちょっと待て、格好いいというかこれはまんま、所謂、まさに・・・

社会生活不適合者やないか!!!!!!

ん”~そういう事になっていたのか・・・少し考えた方がいいかも・・・て

うん!無理だな。

 

2012 3 13 19:45

須藤 利浩

必殺アイテム!!

ヒーローという奴がいる。

ベルトで変身したり、眼鏡かけて変身したり・・・

ただ、ベルトのない本郷猛やら、変身眼鏡のない諸星ダンなどはただのおっさんだ。
(仮面ライダー1号とウルトラマンセブンの事です。念のため)

春の陽気で脳みそが溶けだしたからか“必殺アイテム”が欲しいと思ったのですね。

 

そもそもというか、やはりというか男は“ヒーロー”でなくちゃいかん訳ですよ

それが世の怪獣と言おうか怪人という女の必殺技にやられてばかりじゃないですか!

特に冬場の女の子の必殺アイテムは危ない!!

昨日、電車で向かいに座っていた女の娘が“ストール”を羽織っていたのですが…

なんだあれは!滅茶苦茶可愛いがな!あんなもんに雪でもちょい積もろうもんなら・・・

なんて考えていると駅に着いてその女の子が降りたのですが、ついてっちゃいましたよって僕も目的地でしたが。

あんなもん男がしたらマントですよ。そんなもん似合うのは変質者かドラキュラ伯爵ぐらいですやん!前者は似合いたい訳でもなく恐らく捕まるし、後者はいるのかどうかすらわからない・・・

あと、白いニット帽!「お前は妖精か!」って毎度ツッこみそうになる!ベレー帽も同様ですよ!ベレー帽といえば、手塚治虫みたいになってますが、世の中に可愛らしい女の子が300万人いるとしたら彼はベレー帽ランキング3,000,001番目ですよ!

 

こいつまたバカな事言いだしたなぁと思っている男性諸君はよく考えてみて欲しい。

“ストール”や“ニット帽”は僕にとっての必殺であって、皆さんあるでしょうよ!

“リクルートスーツ”やら“くるくる巻き髪”やら“ニーハイブーツ”やら“萌え眼鏡”やら“猫耳”やら・・・

それに加えこれからの季節は“ちょっと開いた胸元”なんっちゅー必殺アイテムまで登場するんですよ!

男は皆やられっぱなしの隙だらけですよ!平和な世の中でよかったとはいえ世が世なら“女に斬られた侍”として後世にまで汚名を残すところやったんですよ!

 

こりゃイカン!立ち上がれ日本男児!

と言ってもこの春の陽気じゃ皆危機感をもてないのだろう・・・

まぁいい。ヒーローはひとりで充分だぜぇ!

 

そんな訳で善意の女の子は

“○○されたら私落ちちゃう”とか“○○してる男の人は素敵”みたいな必殺技やら必殺アイテムを

こっそり教えて下さい!よろしく♪

 

2012 3 8 22:01

須藤 利浩

 

冬が行くのか?春が来るのか?

3月になった。3月です。

「今日は寒いね」と言った次の日には「今日は暖かいね」と真逆の事を言いながらなんの違和感もない。

季節の変わり目の気候と女心は気まぐれが許されると言います(?)が

冬から春と言うのが1番違いが明確なだけに解りやすくていいですね。

暑くじゃなく暖かくだから“前向き”になれ、新しい生命の息吹を感じれるから“優しく”なれる。

 

今日は春よりの暖かい日だったのでご機嫌にぼんやり流れる雲を眺めながら、ぼんやりどうでもいい事を考えた。

さて、“冬が行くから春が来る”のか“春が来るから冬が行く”のか・・・

 

できれば、「今年もやっちゃうぜ!咲け!咲け!酒!叫べ!酒べ!春が来ちゃったぜぇ!」
って前向きな春がいいし、

「騒がしいのが今年も来たな、ふっ、ソレガシの役目もここまで。そろそろおいとましましょうか」
っていう渋い冬がいい。

だから、「寒い寒い言いやがって!けっ!もう飽きてきたし、メンドいから行ってやるわ!」
なんてちゃらんぽらんで傲慢は冬は嫌だし

「あの~なんか冬が行っちゃうみたいなんで、まぁ今年も来ましたがいいでしょうか」
なんて自己主張のない遠慮がちな春はいらない。

春は“ご機嫌”であるべきだし、冬は“憂いと潔さ”があるべきだ!!

と言う事で“春が来るから冬が行く”と言う事に決めましょう・・・

 

と、さっき見てた雲は見失った。

形を変えた別の雲が風に流れ、どうせ見失うから僕は目で雲を追うのをやめる

春の空は青過ぎず、どこまでも広く続くパステルブルーは僕の1番好きな女の子の下着の色。

あの娘のパンツの色もこれがいいぜぇ!空は広いが世界観の広さ??ならパンツも負けないぜ!空色パンツは無敵だぜ・・・

イカンイカン、思考が乱れてきた。

のぼせた様だしもう上がろうと露天風呂から出て脱衣所に向かう。

 

そしてもう1度見上げた春の空に

「ほなほなまたまた。今度はあんまり冷たくしてやんなよ。寒いねん。」
「久しぶり!今年はおもろくしよーぜ!!」

と、別れと再会をそっと呟く・・・

 

2012 3 3 20:47

須藤 利浩