2013総括

今年の営業は終わり

ありがたい惨劇を乗り越え・・・たのか?

ナイルパーチと今まで呑んだくれ

もうちょいとだけ呑んだくれる予定ですが

正月は実家に帰るか帰らないか迷いつつ

“じゃりん子チエ”観ながら1人で鍋して呑み、1人でお好み焼きして呑み…

ってとこでしょうかねぇ~

まぁ例年同様のアルコールと睡眠のみという寝正月というか酒正月というか…

不毛というなかれ

手際の悪さ、要領の悪さ、間の悪さ、頭の悪さ、顔の悪さ、性格の悪さ…

っておい!言い過ぎや!

なんしか思うように休みがとれなかった自分には貴重で楽しみな時間なのです

ただ、その前に感謝と反省を感じつつ2013を振り返ってみようかと

 

今年は去年と違いどうにか“周年”というものをさせて頂きました

来ていただいた皆さん

本当にありがとうございました!!!!!

14日15日の2日間という事でしたが

週頭からちょこちょこと来て頂き感謝しつつ1日目の3:00amには潰れるという失態に…

2日目は富樫に歌って貰いつつ久々にヒッキーと働きましたが

たまに誰かと働くのは楽しいですね

去年の退院明け同様に今年も同業の先輩方にお世話になりつつ
(年下が圧倒的に多くなってきた…)

昔働いていた色々な店の久しぶりに会う人とも結構会えて懐かしさを噛み締める2日間

翌週に“来れなかったから”という残り香もまた素敵な感じでした

反面、まだまだやな~と思う事も多かった…

まぁお客様に来て頂いて成り立つ職種ですから

来て頂けるように何ができるかを掘り下げていくしかないし

何やいってもどうにかこうにか寝正月だか酒正月だかを迎えられるのは

お客様のおかげなんで

感謝しかないんですけどね

 

2013は

“自分自身に対しての期待外れ”

ってのが全てかな

スタートは悪くなかったんですが

結果的に仕事もプライベートも中々ヒドく駄目ダメでした(苦笑)

前半かかり過ぎた故の末脚不発ってとこですか

まさにイブキマイカグラ!!

 

ただ自分が創り上げる人生ですから

まだまだ全部解るって事はありえないにしても

今年抱えた課題については色々と思う処もあるんで来年以降修正していきたいなと

先にも言いましたが自分の問題、自分の人生

自分に返してご機嫌に!

“振り向くな後ろに夢はない”って事ですね♪

 

凹んでる時間は食っちまおう

気に食わない形なら気にいるように変えちまおう

やれるかどうかじゃなくてやるかやらんかやねんて・・・

10代から20代前半にかけて

酒呑むたびにそんな事ばっかり言ってました

元来面倒臭い事が嫌いで

思いついたらとりあえずやってみる

どちらかといえばイケイケ行動派やったのに

最近は頭使うの苦手なくせに面倒な事ばっかり考えてしまってるような…

 

今1番意識している事は“覚悟”について

言い出せばキリがない程の自分自身の反省の大半は

全てそこに行き着く事になります

正しい間違ってる以前の問題として

2014は覚悟を決めてもうちょい自分に期待してやろうかと

誰が言ったか“断固たる決意”やね

それでまた年末同じ事言ってたらアホやし

それは全力で避けないと

 

2013は皆さん本当にありがとうございました

昔凹んでいた時に親友に言って貰った言葉

自分に厳しく
他人に優しく
生き方に誠実に
世間に感謝を

そんな感じでCLAYMOON3年目は何かしらご機嫌な形を創りたいなと

2014も個人、店共によろしくお願いいたします

それでは皆さん

良いお年を

べりーべりーストロング!!!!!!!

 

2013 12 31 17:52

須藤 利浩

 

 

 

チャンピオンはいずこへ

“チャンピオン”いい響きですね♪

チャンピオンがなぜ偉大かはボクシングを例にすると解りやすいですね

ランキングと言うのは順位であり1位はいる訳ですが実質は1位ではない

なぜなら1位の上にチャンピオンがいるのだから…

1位の上ですよ!色々な物や事を想い、背負い、成り立つものでしょう

 

数年前、働いていた店で2回目のアルバイト募集をした時

30人以上の面接をしたのですが自分の基準は割と明確でした

男ならソコソコに男前で面白そうな奴・女はズバリ可愛い娘・後は喋ってみた感覚

その時周りの反対に

“これは相談じゃなくて決定事項やから”

と1人だけフライングで採用したのがSでした

初対面から気が合ったのか面接は通常の3倍の時間を要し何故か雑談メインだった

Sは荷上げ屋という現場あがり故、叩いても叩いても潰れないメンタルの強さを持ち

仕事においても向上心が強く独自に“イタリアン巡り”をして引き出しを増やしつつ

趣味は“ナンパ”という底抜けに明るい人柄でみるみる主力スタッフとなってくれた

 

直後の降格人事によって“1スタッフと特別仲良くはならない”という

自分の中の決め事をなくした僕と
(この降格人事に1人憤慨してくれたのもSでした)

上記の経緯によって入ったSが仲良くなるのに時間はかからなかった

頑張りにギャラで応えてやれない心苦しさとSがすぐ近くに引越してきた手軽さで

ほぼ毎晩2人で呑んだくれるようになった
(まあオモロかったからって理由が大半やけどね)

そんなある日、いつもの如く最近の店事情についてバッチバチにダメ出しを…ってか悪口やなありゃ

本人曰く

“僕は女の胸部と局部の事しか考えてませんからねぇ~そら常に研ぎ澄まされてますから頭の回転は早いですよ”

という事らしい

最後に“結局みんなおもんないのが駄目っすよ”

と吐き捨てた彼に、ふと疑問を抱いた僕が訪ねた

「みんなおもんないって言うけどお前はそんなおもろいんかいな」
「そりゃ~僕はおもろいっすよ!」
「ふ~ん、例えばほな高校でい~や、学校では1番おもろかったん?」
「は?学校?そんなもん当たり前ですよ!」
「ほぉ~そら大したもんやん!ほな学校ではSって言えば割とみんな知ってたんや!」
「は?別にそんな事ないっすけど、そら僕が1番おもしろいですよ!」
「いやいやお前・・・」
「1番って事はチャンピオンですよ!おもしろチャンピオンですよ!」
「いやいや・・・」
「1年の時からチャンピオンでその時3年がいて僕が3年の時の1年がいるから僕は5期に渡ってチャンピオンって事ですやん!それから今まで防衛中ですからね!」
「いやい・・・」
「いや~やっぱ僕は凄いですねぇ~チャンピオンですからねぇ~これからは分かり易くチャンピオンって名乗らんとダメですね」
「・・・」

呆れかえる僕を尻目に一切笑う事なく真顔でチャンピオンを連呼していたSは

本当に至る場所・場面で誰彼構わず自らを“チャンピオン”と呼ぶようになった

因みに会話の流れで聞いたところによると

店で1番面白いのは当然Sでずっと離れた2番目に面白いのは自分らしい

理由は“使い勝手がいい”との事

いやいや、俺上司やで…

 

そんなSが店をそろそろ辞めようと思うと言い出したのは

肌寒い北風が吹く頃に2人で熱燗を呑んでいた頃だったか…

もうこの店で学べる事もないし魅力がない、店に魅力がないのはいいにしても今のすーさん全く魅力ないっすやん!

僕に止める理由はなく言い返す言葉もなかった

降格以降死んだようにただ“こなす”だけの仕事をしている自覚はあった

店の状況は色々と変わっていったが、それが悪い方向へ行っている事も感じていた

Sだけでなく何人かのスタッフに具体的なお願いをされる事もあったが

それでも僕は“立場”を言い訳に動かなかった

ただ、呑むたびにそんなやり取りを繰り返しながらもSが辞める事はなかった

理由は恐らく1つ。辞められると僕が困るから

役割上Sが辞めるとその負担はほぼ僕にかかってくる事は火を見るより明らかだったのだ

 

そして心地よい春風がうっすら熱気を纏い汗ばむ陽気な日が増えた頃

立場の問題で店近くの借りて貰っていたマンションを引払い

終電で帰るのがメインとなり少し減ったものの週の半分は2人で呑んでいたのだが

ある日店の現状の不満をブチまける僕に冷静に現状を諭すようにSが言った

“潰れないっすよ。だってすーさんいますやん。なんやかんや言って結局すーさんがやるんでしょ”

はっとした。目からウロコというやつだ

その通りじゃないか!じゃあ俺は何の為に働いてるんだ!

…居すぎたな…

 

何かを辞めるという事は時として何かを始める事よりもエネルギーがいる事がある

結婚と離婚がまさにそうだろう
(両方した事ないけどね♪)

そして真実は得てして想定しうる最悪のケースであることが多い
(例えば浮気とかね♪したことないけど?!)

“辞めよう”という想いを消せず迷いを抱えたまま生産性のない日々をおくっていた

その日は日差しが強く歩くだけで汗が流れ落ちる、空の青さは疑いようのない夏を告げていた

赤信号に行く手を阻まれ何気なく視線を移した僕の目に飛び込んできた景色…

近頃なんとなくおかしいなという違和感はあったが

次々発覚する想像以上の嘘と裏切り

絶望はなかったが全ての感情は怒りとなって溢れ出した

…辞めるしかねーな。望み通りだ…

 

最初に打ち明けた相手はやはりSだった

「S、すまん!俺辞めるわ!」
「マジっすか!僕が辞めるって言ってたのに先に辞めるとかないわ!」
「ん”…」
「すーさんいないなら僕おる意味ないっすやん」
「ん”~でももう無理やわ。これ以上いたらホンマのアホになってまうわ」
「まぁそらそうっすね。じゃあ僕も辞めますわ」
「・・・」

次の日僕は来月一杯で辞める旨を会社に伝えた

Sはそれなりの好条件を提示されたようだが
(僕の後釜的な役割として残したかったのだろう)

頑なに断り次月末日に二人して辞める事となった

 

辞めることが確定し引き継ぎ業務に明け暮れていたが

相も変わらず二人して呑んでいた

仕事後に居酒屋を経て、Sの家で呑んでいた時

まだ、たいして酔っていない筈のSが突然言い出した

「あっ僕この部屋来月で解約しよ!」
「え?ほなお前部屋どーするん?」
「大丈夫っすよ!女見つけて転がり込みます」
「マジか?見つからんかったらどーすんねん?」
「は?すーさんバカだなぁ~僕はチャンピオンですよ!」
「はぁ・・・」
「見つからん筈ないっすやん!」
「はぁ・・・」
「いや~やっぱり僕は頭いいですね~」
「・・・」

そもそも埼玉出身のSは安田美紗子に魅せられ

“京都の彼女っていーじゃないか!”

と、それだけで京都にきて彼女をつくって別れて大阪に流れて来たらしい

ありえない話ではない

が、僕は直感した

こいつ絶対俺ん家に転がり込んでくるな…

 

その後も色々あった

辞めた翌日に自分の人生において

恐らく唯一最初で最後になるであろう名前が無くなった日…255?!
(そら最後にしてほしいわ)

その原因を作ったのはSだったし

アルコールDAYと称して

平日の昼前から新大阪の駅で呑み

河川敷でLOVE SONGしましょう!というSの謎提案で

しこたまビールを買い込み淀川にて呑み&昼寝を経て

伊丹・夙川・甲子園口・JR尼崎と移動しながら呑んだくれること十数件

最後に何故か最寄りの隣駅からワンカップ両手に歩きつ呑みつ

歓喜の叫びを上げながら2人で我が家に辿り着いたその日から

予想通り奇妙な共同生活が始まった

一軒家に男二人お互いに仕事はない…

自分の人生の中でもかなり特殊な2週間ちょい

濃密といえば濃密な何もないといえば何もない唯々面白いだけの時間

急に東京で保険の仕事をすると訳の解らない事を言い出したSを駅まで見送ったのは

梅田のWINSにて二人、秋の天皇賞で撃沈した

文字通り肌寒い秋風の吹く頃だった

 

その後、Sは開店した僕の店に東京から数回来てくれた

去年の事故の際はSの保険のおかげで随分助かった

ただ、病院のベッドから連絡したきり約1年

Sとは連絡がついていない…

 

お~い!シノバよ!
お前と家で呑んだくれながらじゃりんこチエ観て名付けたクレイムーンは2周年やぞ!
めっちゃ厳しいしギリギリや!
いつまであるかわからんぞ?!
お前も厳しいかもしらんけどよ!
元気でやってるならえーけどや!
メールできへんのも、電話でれんのもえーけどや!
たまには連絡してこいっちゅーねん!!!!!!!

 

BAR CLAYMOON2周年14日か15日

いや他の日でもいーや

来てくれたら嬉しいけど…

無理やろなぁ~

チャンピオンはいずこへ行ったやら・・・

 

2013 12 10 6:24

須藤 利浩

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからもう1年ってか!

にゃはははは・・・

冒頭いきなり照れ笑いから入ってしまいましたが

あれから1年になります

いやはや早いもんだ

 

チビッコの頃に車に轢かれて入院したり

割と腕白小僧であった故

常に身体のどこかに包帯を巻きつけ

それがトレードマークになってたりしてた事もありましたが

いつ頃からかH2O風にいうと

大人の階段を上り始めた頃から

包帯は心にしか巻かなくなっていった訳ですね
(こちらに関して未だに常重傷患者ですが…)

 

そんな私、38歳冬

ご存知の方も多いかと思いますが

1年前の今日(12月2日)駅のホームから線路に落ちまして…

いやぁ~あれはもう1言でいうとなんしか

痛かった!!!!!

身体的には生涯最高級に痛かったですし

その事実がもう恥ずかしくありえないイタさでしょうよ
(そんな事を思う余裕はありませんでしたが)

改めて病状を並べると

左腎損傷、肺挫傷、多発肋骨・胸腰椎横突起骨折

ふむ、大惨事だ

そもそも自分の知り合いに線路に落ちた事ある奴とかおらんしね

投身自殺なんて噂もあったようですが勿論全くのデマですよ(苦笑)

 

退院当初は身体はマトモに動かんし、笑ったら痛いし、20年以上ぶりにマジ風邪ひくし

こうして人は身体に支障をきたし歳をとっていくのかなぁ

なんて脅威を感じた事もありましたが

もうすっかり全快!おかげ様で現在何の不自由もなく

相も変わらず屈託なく呑んだくれております

 

が、当然猛反省しましたので

眠たい時は店のソファーで寝てから帰るようにしております

1度だけ新大阪に向けて歩いてる時に破壊的な睡魔に襲われて

停車中の車に正面衝突した事があり
(運転席にいた父さんの目は点になってましたね)

その傾向がますます強くなったが故に

ここ最近は“営業終了・店寝・帰宅”の3点セットがデフォとなってしまい

疲れが中々抜けず家のベッドに恋焦がれてる日々でございます

ん”~家に楽しみがないのとトキメキのない不毛な生活がいかん!

 

と、それはさて置き

14日&15日に“BAR CLAYMOON2周年”ってヤツをやらせていただこうかと思っておる次第でございます

去年のそのぐらいの時期はやっと歩けるようになって退院を焦っていた頃やなぁ

五体満足ってのは何物にも代え難い素晴らしくありがたいものですな

今年も色々ありました

概ねロクでもない事ばかりで中々うまい事いきませんが

終わりよければ全て良しになればいいなぁ~

年末ジャンボ、有馬記念の前にCLAYMOON2周年

ご機嫌な気狂の夜にさせて頂きたいと思いますので

皆さんのご来店お待ちしております

よろしくお願いいたしまーす

 

2013 12 2 7:06

須藤 利浩

 

小さな秋が見つか・・・

“ドクン、ドクン”

唯一無二ってなんだろう・・・

 

11月も終わろうかというのに全くといっていいほど秋の気配を感じれていない

先月、今月と本当に色々とキツく

心が折れるには充分な惨劇であった…

全ての物、事を苦痛に思い

やり切れなさを感じた僕は家に引きこもる訳にもいかず

店に引きこもる事にした

ヤミニトマドイヤミニモグリヤミニヤムヲエズヤミニシズム…

 

“ドクン、ドクン”

唯一無二ってなんだ・・・

 

秋を感じさせないある夜の事

その日は月が綺麗だという

引きこもった僕は月を見る代わりに夜空に想いを馳せてみる

そこには一切解決の糸口が無い事は解っていたが

何かしらを探してみたくなった

 

“ドクン、ドクン”

唯一無二って・・・

 

ポラリス(こぐま座α星)現在の北極星

天の北極に位置し不変に思えるこの二等星も約25,000年周期という気の遠くなりそうな時間の中で

春分点歳差のために、何千年か毎に別の星に移り変わるという

紀元前1100年頃コカブ(こぐま座β星)  ・西暦2100年頃ポラリス・西暦4100年頃エライ(ケフェウス座γ星)・西暦5900年頃アルフェルク(ケフェウス座β星)・・・

という事はカシオペアの“W”の存在意義はなくなるのだろうか

北斗七星の柄杓で救った星屑は夢にも希望にもなりはしない

シリウスの明るさが煩わしい

リゲルの青が進めならベテルギウスの赤は止まれというのなら曖昧な黄色は太陽か

昼に迷い夜は混乱、そして心は錯乱する

 

“ドクン、ドクン”

唯一無二・・・

 

自分にとっての答

それは得てして自分の中に在るものであり自分の中にしか無いもの

その考えに至った時、急速に答へと近づく

何光年・何キロ・何メートル・何センチ・何ミリ・何ミクロ・・・

己の意識に関係なく、皆それぞれ個々の中で

自分だけの動きを刻む唯一無二・・・

 

心臓の鼓動

“ドクン、ドクン”

 

我が心うちに求めたのは広大な夜空に最も輝く一等星の明るさじゃなく

はくちょう座X-1の様な漆黒の闇を僅かばかり心の片隅に

その闇が絶望を覆い尽くしてくれるなら

失望を感じる事なく希望を差し出そう

喜びも愛情もないのなら

裏に潜む悲しみも憎悪も生まれない

音も光もない中で

焦りも不安も闇の中

生きながらに死ぬのか

死んだように生きるのか

馬鹿馬鹿しい考えが止まらない

堕ちているのか

否、闇に位置という概念はない

何も考える必要はない

あらゆる物が闇に帰すのなら

抗う事なく沈み込んで唯々心臓の鼓動を聞いていよう

 

“ドクン、ドクン、ドク・・・”

 

いつの間にか闇は消えていた

そもそもそんな物があったのかさえ定かではない

僕の全てを支配していたようなあんなに大きく聞こえた気がした心臓の鼓動も聞こえない

冬の渇いた空気にさらされて…

“渇いた心の…”

「いやいや、もういいって」

苦笑いと共に思わず呟いて思い出した

秋を感じていないぞ

間に合うかな?

まぁそんな事は関係ない

とりあえず“小さい秋”を探してみよう

北風に吹かれ首をすくめてそんな事をぼんやり考えながら家路をたどる冬の朝

 

“ドクン・ドクン・ドクン・ドクン・・・”

 

2013 11 28 12:52

須藤 利浩

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日の突然

“突然”とは?

ある事象が、予見や兆候といったものがなく発生する様子の事ですが

急であるが故に良くも悪くも精神に影響を与えます

 

ある日突然、購入したのを忘れてた宝くじを確認してみると6億円当たってた!

なんて事になるとテンション上がりまくりで人生事変わることになるでしょうし

ある日突然、“ハハキトク”なんて連絡がこようものなら

テンションだだ下がりで信用を失うなんて事にもなりかねません

ここまで極端ですと、必ずしも幸せになれるとは限りませんが

“突然”が全くない人生など何の面白みもなく

「俺は何のために生きてるんだ!俺の人生っていったい・・・」って事で死にたくなっちゃいますよね

そこはやはりブルーハーツの言う通り

“なるべく小さな幸せと、なるべく小さな不幸せ。なるべく一杯集めよう”と

それで初めて“情熱の真っ赤なバラ”も胸に咲かせられるってものじゃないですか!

この文章自体が“突然”何を言い出すんだこのおバカって感じですが

より良い有意義な人生にするには適度な“突然”がいるんではなかろうか?

 

では、どの程度の突然がご機嫌なのかを考えてみようではないか

突然 財布を拾う!  ラッキー♪
突然 アイデアが閃く!  やるねぇ♪
突然 神の掲示を受ける!  マジでか♪
突然 母が危篤になる!  コラコラ・・・
突然 女の子に告られる!  羨ましい♪
突然 お店が流行る!  願望やん♪
突然 線路に落ちる!  アカンがな・・・

色々ありますが例えば

~自分100%女の子。100%ですよ!カルロストシキ風に言うともう1000%ですよ?!
顔も雰囲気も声も話し方も何もかも!!~

 

ある日酒場で呑んでいると女の子がやって来た

ひと目見た刹那、心を奪われる・・・可愛すぎる・・・

見た目は勿論の事、纏っている雰囲気までドタイプだ!

僕の中に予感がよぎる

これは昔聞いた事がある所謂100%女の子か・・・

軽い緊張を隠しきれずも、最大限のさりげなさを装いながら話しかけてみる

振り返り方に卒倒しつつ、声を聞いて脳内で何かが確実に氾濫し反乱する

話し方に心がハシャギだし、話を聞いてくれる時の首のかしげ方に心奪われ、顔を支える手の角度に心が壊れ出す

脳と心の折り合いがつかなくなり感情がバランスを失う

そして予感は確信に変わる

自分100%や!!!!

 

そんな事になった日にゃあ~もう大変ですよ!

連絡とれたの、また逢えたっちゃー100%浮かれ

連絡出来ないの、中々逢えないっちゃー100%凹む

“やるしかないっしょ”が口癖となり深夜の土手で叫ぶ○○○~!!

おっつ、これは違う話や

まあ何にせよ完全なる“自分迷子”の誕生です・・・が・・・

嫌いじゃないってか有りやね♪

 

そんな“ある日の突然”を求めて

僕は日々働きながら、時に呑んだくれ、時に笑い、泣き、怒り、喜び・・・

今日を生きているわけですね。

 

2013 7 24 12:32

須藤 利浩

 

 

 

 

 

曇った鏡

ふむ、こりゃいかん・・・

朝というかもう昼ではあるが店で目を覚ましトイレにて鏡に写った顔を見て思わず吐きすてた

 

“春はノイローゼと共に”というのは昔からの自分の恒例行事のようなものであるが

今回は中々に根が深い

自覚がある以上ノイローゼでも何でもないのではあるが

どうもこの無気力な感覚と後ろ向きに走ってしまってる感じが拭えない

特に理由はなく、芥川くん風に言うと“ただぼんやりとした不安”と言おうか…

それ故改善方法もなく少々タチが悪い

“わしとお前は焼山葛、裏は切れても根は切れぬ”

とは幕末に大好きな高杉晋作が山縣有朋に送った都々逸とされていますが

こんな後ろ向きな感情とどこまでも繋がっていたいとはこれっぽっちも思えぬ

どうやらこいつが自分の中に巣喰う貧乏神の様なものらしい

どうせ繋がるならば未だ見ぬ可愛らしい“はにぃ”で充分である

 

自覚はあったようななかったような…

音もなくスるりと心に入り込んだ具合の悪い僅かばかりの後ろ向きな感情は

少しずつ蓄積した挙句

心ならずも正当防衛により切り捨てた魂の怨念の返り血のように

べっとり、ねっとり鬱陶しく張り付いたのに気づいた時には手の施しようのない重傷となっていたようだ

迷走しているという確かな感覚

いくら走ろうが、どこまで走ろうが

向かうべき所が見えてない以上どこに辿り着くものでもなく

気がつけばそこは桃源郷でした!なんてムシのいい話は数回生まれ変わったとて無理な話だ

 

理由なく堕ちたのなら上がるのにも理由はいるまい

生に涯てはあれど名に涯ては無し!!

どのみち“生”に限りがあるならば背負えるものなどたかが知れていよう

負担に思うなら、後ろ向きになるのもバカバカしい話だ

捨て去ってしまえばよいではないか

すぐ近所の所謂“町の電気屋さん”の軒先に巣を作った燕の雛は大きくなり

餌を求めて大声をあげていた…

昨日は家の玄関に停まったトンボはいくら威嚇しても身動き一つ取らず

未だ警戒心を持たない…

日々の暑さからも疑いようのない初夏の到来

いずれ・やがて・そのうち・そろそろ・とりあえず…

煩わしい言葉はなしにして“今”捨てましょうか

 

またも高杉の引用ではあるが

“人間、窮地におちいるのはよい。意外な方角に活路が見出せるからだ。しかし、死地におちいれば、それでおしまいだ。だから、おれは困ったの一言は吐かない。”

最もな話ではないか!

困ったところで誰が助けてくれるでもなく、泣いて解決する話でもなかろう

少なくとも笑ってる方が楽しいに決まってる。

そもそも楽しい人には楽しく、悲しい人には悲しく黙って寄り添う“酒”を扱う

バーカウンターの中のバーテンダーが曇って何になろう

「腐った顔はやめにしようや」

鏡に写った冴えない顔に呟いた時に思い出した言葉で締めくくるとしよう

 

“花に嵐のたとえもあるさ、さよならだけが人生だ”

 

2013 6 19 10:02

須藤 利浩

 

 

 

 

 

 

昨日の、今日の、そして明日の自分

日々の生活において我々と密接な関わりを持ち

決して切り離すことができないものというよりは

我々はその概念の中で生息していると言っても過言ではないもの

そう“時間”です。

大きく分けると~過去・現在・未来~の3つに区別できる訳ですが

“現在”というものは“瞬間”であり常に進んでる故、過去でもあり未来でもあるので少々面倒くさい。

話がややこしいので、昨日・今日・明日の3つに区別して話を進めていきます。

 

今僕は“今日の自分”である訳ですが

昨日の自分を経て、明日の自分となる訳で当然全て“自分”です。

ただ自称ハードボイルド兼、冷酷刹那主義兼、宵越しの金は持たねーぜ江戸っ子兼、今を…

話が進まん(自称は永遠の天才少年だろーがよ!)

そんな訳でやはり?自分は今日の俺だぁ~!!

という事で現在僕は“今日の俺最強説”を唱えていきたいと思う所存でございます。

 

大体にして今日の俺が昨日の俺に負けてたまるかよ!

昨日の俺が何をしてたかなんぞは全てお見通しだぜ。

全てにおいて昨日の俺を超えてしまえば今日の俺の圧勝じゃないか!

ハッハッハ♪楽勝だな。

オトトイ来やがれ昨日の俺!

いや!オトトイの俺もまとめてかかって来やがれ昨日の俺!

無敵!!!

 

次は明日の俺を血祭りにあげてやるぜ。

はっ!

明日の俺…

とはすなわち“俺”であり、しかも今日の俺のした事を全てお見通しな筈!

むむむ

強敵だ!

そもそも明日の俺は明日の“今日の俺”

今日の俺は明日の“昨日の俺”

勝てる訳な…

嫌だ!負けるのは嫌だ!!

今日の俺は勝つ為なら手段は選ばないぜ。

昔お世話になった福島の某BAR“S”のボスにも言われたじゃないか
(ボスって言った時点で解る人にはモロバレやな)

「須藤はまず“まあいっか”っていうのをなくせ」と!

考えるんだ今日の俺

何か方法はある筈だ…

そうだ!呑もう!!

呑んで呑んで呑まれて呑んで呑みまくるんだ今日の俺!

得意分野じゃないか!

そして呑み潰れて眠るまで呑んで、やがて静かに眠るのだ!

起きた時は既に“明日の俺”な訳で

二日酔いMAXの明日の俺なんぞ恐るに足らずだ!

ざまあみろ明日の俺め!

無敵!!!

ハッハッハッハッハッハッハッハッハッ・・・

 

~ ~ ~

 

やめれバカ・・・

 

2013 4 22 10:58

須藤 利浩

 

 

 

 

 

 

 

桜~その咲き方と散り様と~

全ての事柄はその状況によって適切な表現は変わってこよう。

今年も咲いた桜しかり・・・

 

大勢で見た桜は咲き乱れていた

共にはしゃぎ、乱れてくれているように

よくよく見れば桜の木の下は乱れ散る花びらと半狂乱な人の群れ…

 

2人で見た桜は咲き誇っていた

上手く伝えられない至福の時

そんな心うちを見透かしたように受けとめてくれる安心感

永遠を願う想いは散りゆく花びらと共に…

 

1人で見る桜は狂い咲く

誰が言ったか“桜の木には死体が埋まっている”

なるほどそうでもなければこの妖艶な魅力の説明はつくまい

思わず感じた恐怖に立ちすくむ

想いは目の前を舞い散る花びらの螺旋の中

手を伸ばせず掴めない代わりに自分の中の真実に気付く…

 

乱れ、誇り、狂う…

情緒が安定しない訳だ

躁鬱はげしく息苦しい

 

栄枯盛衰、咲いたものはやがて散る

どこから来たか心地よい春風に吹かれ

艶やかに散りゆく花びら

雪のように音もなく

僕の中に言葉にならない戦慄と切なさだけを残し…

 

“お花見”という言葉通りにあらゆる人々を集めるだけ集め

乱れるように、誇らしげに、狂ったように咲く桜

あらゆる人々の想いを映し

綺麗に華やか風にのって散りゆく花びらの行く末は

おびただしい残骸として誰の目にも触れる事なく映る事なく

ただ踏みつけられたそれは妖艶さの跡形もない

残された木はただ静かに佇むサクラとは名ばかりの名も無き木のように

 

~散華~憧れ…

無性に惹かれる事象故感じる

“散り様にこそ真実があるのではないか”という想いは

意味を持たない錯覚か、我が脳の混乱か…

春のせいかろくでもない事ばかり考える

やはり躁鬱はげしく息苦しい

 

全ての物事は表裏一体

光あれば陰、華やか故の無惨、妖艶故の恐怖、躁故鬱、咲けば散る…

この世の条理に想いを巡らしたところで答えがあろう筈もない

 

そろそろいいだろう

塞ぎ込む理由はない

怯える必要はない

桜は咲き

そして散った…

やがて僕は“まとも”に帰る

 

~咲くが故 散りてぞ見ゆる 表裏 浮世の条理 嘆いてみても~

 

2013 4 12 11:49

須藤 利浩

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢の続き・・・

十数年前のあれは確か誕生日だった。

まだ20代前半の“小僧”だったあの時僕は“夢”をもった。

寝てる時にみる類のものではなく、現実に叶えるべき夢。

 

その日僕は“採用”という運命の電話を待っていた。

オフィスLOVEの終焉に伴い、予てから考えていた仕事のグレードを上げる事を実行に移す為に仕事を辞めて半年、季節は夏から秋を経て冬へと変わっていた。

 

電話が鳴る。心を落ち着かせ3コールで出た電話口から聞こえてきたのは“不採用”という信じ難い響きだった…

“呑んだくれるしかねーな”と開き直り、家にこもって呑もうとしたその時、またしても電話が鳴った。

電話の主は友広であった。

「須藤何してるん、呑みに行こうや」

そんな気分じゃないと断る僕を

「何言っとんねん!奢るからそんな時こそ出てこいって!」

と一喝しながら執拗に誘ってくれる想いに感謝しつつ出かけることにした。

実はこっちが運命の電話だった事に気付きもせず…

 

確か伊丹のBARだった。

それまで他愛のない話をしていた友広が声のトーンを変えた。

「なあ須藤。一緒に店やらへんか?オレ料理やるから。お前酒好きやんけ。バーテンダーになれや!」
「・・・」

この話は初めて出た話ではなかった。

冗談っぽく数回言われていたが今回はマジだ。

実は“不採用”電話のあと一瞬だけ自分の頭の中をかすめてもいた…

 

迷った時は・・・“やれ”・・・やな!

友広が本気で言うなら本気で応えよう!!

こうして僕の夢が始まった。

 

お互いの進むべき道が見え始めた頃から“一緒に店を”という想いは消えた。

働いていた店のほとんどがもう存在すらしていない。

幾度となく凹み、もうやめようかと迷い、時に業種を変えながらも

結局“自分の店を持つ”という想いは消えかけながらも消える事なく

2011 12 16 念願の自分のBARをオープンした。

今まで働いたお店の中で1番思い入れの強かったBAR土偶での精神のような想いを高めながら引き継いでいきたいという事で…

大好きな漫画“じゃりんこチエ”に登場するコテツの額の三日月を合わせた事で…

スペルの違いはあるがクレイジーのクレイと月を夜の象徴と捉え“気狂いの夜”という事で…

土偶=clay figure からclayを貰い屋号はCLAYMOON(クレイムーン)とする事にした。

 

叶えるべき夢を叶えた今

僕は夢の続きを歩いている。

薄々気付いてはいたがやはり“夢の続き”は光輝くバラ色の道ではなかった。

いつまでも険しく、常に恐怖と隣り合わせ。

1つ確信した事。

それは“道は歩くものではなくて歩いた軌跡が道になる”という事。

 

BAR CLAYMOON 1周年。

12月の事故により3ヶ月遅れという大失態にもかかわらず来て頂いた皆さん

本当にありがとうございました。

たかが1年はされど1年。

色々な人に助けられ、やっと“ここ”まで辿り着く事ができました。

何かが足りない事を突きつけられた当日の営業
新店なのか移転なのか目の前にある人生を左右する大問題
一緒に呑んだくれながら屋号を考えてくれたシ○バを飲食業に引き戻す事
自分の周りの大切な人を幸せに
そして何より自分の人生の充実・・・

背負いたいのに背負い切れない山積した諸々の課題達を眼前に睨み

1年と3ヶ月という中途半端な区切りとなりましたが

今歩いているこの道を迷う事なく、ぶれる事なく

ご機嫌な軌跡となるように歩いて行こう!!

 

僕の知る、僕を知る全ての人に感謝します。

ありがとうございます!そしてこれからもよろしくお願いいたします。

 

我が道を 歩み続けて 四十路へと 踏み入れしまだ 夢の中頃

お粗末ってか1年早いな・・・

 

2013 3 25 9:58

須藤 利浩

 

 

 

風は吹くのか?桶屋は儲かるのか?

“風が吹けば桶屋が儲かる”という言葉があります。

風が吹く

砂ぼこりがたって目に砂が入る

目を患い盲目になる人が増える

生計を立てるため、三味線を弾く人が増える

三味線に張る猫の皮が大量に必要となる

猫が減る

ねずみが増えて桶をかじり壊してしまう

桶が売れて桶屋が儲かる...

というわけ。

要は、「まるで無関係に見えるのに、因果関係があること」という意味ですね。

僕が“自分の店をやろう”と決意を固め、場所をどこにしようか悩み、数あった候補
西宮北口・JR西宮・阪神西宮・仁川・阪急塚口・西中島・・・

上記6つ以外にも幾つかありましたが、最終的に西中島に決めた時に浮かんだ言葉が

この“風が吹けば桶屋が儲かる”でした。

直近に働いていた店の近所という事で少しだけ知ってはいましたが

オフィス街に囲まれた小さな繁華街というイメージだったので

風が吹くこともあるだろうと。

 

風が吹く

セクハラ部長のヅラが飛ぶ

笑った部下が新大阪にトバされる

友達のいない街で引きこもる

開き直って友達探しに街にでる

見つけた友達と酒場へ行く約束をする

僕のBARで酒を呑む

おぉ!いいじゃないか!!

 

雨が降ったらどうしよう

雨が降る

夜のおねいさんのご自慢巻き髪が湿気でまとまらない

イラついて新人に当り散らす

同僚の女の子に泣きつく

自分の派閥のおねいさんに報告する

派閥に引き込むために連れ出して慰める

僕のBARで酒を呑む

おぉ!いける!!

 

槍が降ったら…

槍が降る

そこに混ざった不思議な矢が僕にささる

刺さった僕は死にかける

まだ見ぬスタンド能力が目覚める

僕のスタンドが…

アホか。

 

そんな具合?でいけるかなと思い

西中島に店を構えて1年以上が過ぎた訳ですが

今日も風は吹いている!雨も降っていた!だが僕のお店では閑古鳥が鳴いている!

 

2月前半は思っていた以上に頑張れたが、後半は思っていた程には頑張れなかった。

厳しい現実は厳しいままに、厳しい綱渡りが続く。

不思議な矢が僕に刺さる事はあるまい

他力本願では駄目だ。

もう少し“桶屋BAR”としての在り方を考えよう。

新大阪にトバされた若い会社員の為にも!当り散らされる新人ホステスさんの為にも!

てか・・・

自分の為にやれバカ!

脳ミソに1本の皺もない駄文をつらねてる場合じゃない

切り替えてご機嫌にやっちゃうぜぇ!!!

 

~冬の夜 閑古鳥鳴く 店内で 因果を断ちて 我が道をゆく~

文章も酷いが短歌になっとらんなこりゃ・・・

 

2013 3 2 10:19

須藤 利浩