19歳だった君へ

この2,3日やたらと“19”というものに惹かれる。

自分が基本ロリコンで“19歳最強!!”というのもあるが(あるのか?!)

19歳、すなわち中途半端で曖昧な青春への望郷とでもいおうか。

何も考えずただ楽しくて、眼前の不安だけで不安だらけで、具体的な夢もないのに夢一杯で・・・

一言で言うと“青臭かった”あの頃の自分を微笑ましく思い出し、かわいく思うのはなぜだろう?

 

その答えを僕は知っている。それは“過去”だからだ。

偉そうに、したり顔でもったいぶったおっさんが

「大事なのは“今”そして“未来”です」という

そんな事は小学生でも知ってる物事。

もう変える事はできないから、もう時間は戻らないから

過去が綺麗に見え大事に思うのは感情。

感情であるが故に大切な思い出にも、消してしまいたい出来事にもなるし

立ち止まったまま大事な1歩を踏み出す勇気がなくなったような錯覚に陥ったり

悲しい涙が止まらなくなったりする・・・

 

ただ、本当に過去は変えれないのだろうか?

昔の出来事。その事柄が変わることはない

けど、感じ方を変える事は出来る

悲しい出来事としてヘコむだけで終わるのか、つらい出来事と目を背けるのか・・・

切なさを愛でるのか、苦しみの向こうの景色を見に行くのか・・・

毒にも薬にもなるそれは磨けば“強さ”という素敵な光を放つのではないか?

自分を築き上げるパーツとして愛すべきものではないのか・・・

 

19歳の君よもうしばし待て

お前も納得の格好いい奴になってやるから・・・

Wスコアとなる38を目前にしてセンチになったからか、そんな事をぼんやり考えた・・・ 

 

2012 1 11 5:14AM

須藤 利浩